メニュー

近視進行抑制薬リジュセアの取り扱いを始めます

[2025.04.28]

当院では開院以来、小児の近視進行抑制を目指してマイオピン点眼0.01%および0.025%を処方してまいりました。

ほぼ副作用も無く、点眼を継続されている方は、ある程度近視の進行が抑制されています。

マイオピン点眼は、シンガポールで生産されたものを並行輸入するしかありませんでしたが、この度ようやく国産の低濃度アトロピン点眼薬が発売開始となりました。

『リジュセア🄬ミニ』という名前の製品で、特徴としましては濃度0.025%で1回使い切りタイプの防腐剤フリーな製剤のため、清潔でごくまれに起こる防腐剤アレルギーを防ぐことができる商品となっております。

参天製薬による日本人小児における臨床試験では0.025%が至適との結論のため、0.01%の製剤は販売されません。(メーカー希望小売価格 税込4,380円/30本)

これに伴いまして、従来より処方していましたマイオピン点眼は在庫限りで取り扱い終了となる予定です。(マイオピンのメーカーによると0.025%製剤は輸入終了が決定しています)

日本において文部科学省が実施した学校保健統計調査で、裸眼視力1.0未満の者の割合は年々増加しており、2024年度調査では小学校で36.8%、中学校で60.6%、高等学校で71.1%という結果が示されています。

近視進行が強くなると,緑内障や網膜剥離といった疾患になるリスクが上昇するため、子どもの近視進行抑制に取り組むことは眼科医としての使命だと当院は考えております。

当院では、開院7年目で約200例に低濃度アトロピン点眼を処方しており、屈折度数や眼軸長にて精密な経過観察が可能ですので、ご興味ある方は是非ご相談ください。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME