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加齢黄斑変性の治療

網膜はカメラで例えるとフィルムやイメージセンサーの部分にあたり、眼の中に入ってきた情報を視神経に集めて脳に送る役割を果たしています。この網膜が傷害されると極端に視力が低下してしまう場合があるため、注意が必要です。

 

当院では網膜疾患の診断において必要不可欠な最新型の光干渉断層計(Nidek社製 RS-3000 Advance2)を導入し、造影剤を用いない安全かつ迅速な方法で網膜内の毛細血管を観察することが可能となっており、より正確な診断が行えるように努力しています。

 

網膜の中心部を黄斑部といい、この部分だけに存在する細胞で視力1.2という分解能を得ている最重要部位です。この黄斑部に異常な新生血管を生じる病気の最も多い疾患が加齢黄斑変性と呼ばれるものです。

新生血管は急な手抜き工事で造られた違法建築物のようなものなので、大変もろいために簡単に出血を起こします。原因としては50才以降に増えてくるため老化とともに喫煙や紫外線、ある種のビタミンやミネラル不足が考えられています。

この新生血管は非常にもろい構造をしているため、ちょっとしたことで出血を生じ、血液が網膜内に貯留してしまうことで黄斑部を傷害します。

 

一度傷害されてしまった黄斑部の細胞は元に戻らないので早期に出血や浮腫(むくみ)を消退させる効果の高い、抗VEGF薬を眼内に投与することで悪化を抑えます。この薬剤の効果は高いのですが、効果の持続時間が限られているため、定期的な投与が必要となる場合も少なくありません。高額な薬剤であることにも注意が必要です。

この他に血管強化薬や網膜内の血液循環を改善する効果のある内服薬を使用したり、ルテインをはじめとした加齢黄斑変性の予防効果の高いサプリメントをお勧めしたりしています。新生血管が黄斑部より離れている場合はレーザー手術をする場合もあります。

病型によっては早期に入院しての治療が最適な場合もありますので、必要に応じて高次機能病院を紹介させていただきます。

参考:https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/amd/

   http://www.kareiouhan.com/

 

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